2010年9月24日金曜日

不思議な姿の植物がトクサと分かってすっきり

つくばいの周辺にニョキニョキと生えている植物。
葉っぱらしきものがなく、かといって枯れているのかと思えば青々としていて元気そうだし、
花や実をつけてもおらず、いったい何が目的なのか分からない。。。

ほかの木や草とはまったく違うたたずまいが気になって仕方なかったのですが、
師匠にたずねたところ、この植物の名前はトクサだと判明しました。




和風の雰囲気をかもしだしているトクサ


つくばいの周りに生えているこの緑色の茎。
竹のように節があって、見ようによっては虫にも似た姿なのがどうも好きになれないのですが、
オリエンタルというかアジアンというか、和の雰囲気を漂わせることにかけては、
これに勝るものは無いのではと思います。
いったい何者なのかが分からず、ずっと気になっていたのですが、
結局、師匠に問うてみることにしました。
「あれはトクサ。砥石の砥に草で、砥草(とくさ)。釜を研いだりできる。爪も磨けるし。」
という即答が返ってきました。
ときどき我が家を訪問して、先日などは、割れていた雪見灯籠の修理もしてくれたりして、
勝手に師匠と呼んでいる父親は、うちの庭のだいたいのことを把握してくれているのです。
とにかく、得体の知れない植物だったのが、トクサという名前のものと分かってすっきり。
これで色々と調べたりすることもできます。

天然の紙ヤスリとして使えるトクサの茎


爪まで磨けるなんて、また適当なことを・・・と思いつつ調べてみると、
あながち嘘でもなかったようで。

音楽家の滝廉太郎は、身だしなみに気を遣ったため、常々トクサで爪を磨いていたことがよく知られている。


引用元:トクサ - Wikipedia

ほぉー。
爪が磨けるということは、ヤスリとしてけっこうキメが細かそうですね。

茎は煮て乾燥させたものを紙ヤスリのようにして研磨の用途に使う。
クラリネットなどのリード楽器の竹製リードを磨いて調整するのにもトクサが用いられる。


引用元:トクサ - Wikipedia

学生の頃に部活でクラリネットを吹いていた私にはとても懐かしい、リードを調整する作業。
そうそう、堅すぎるリードにあたった場合は、サンドペーパーを使って薄く削ってました。
たしか、リードは竹に似た葦(アシ)が材料。
リードを使う楽器は、薄く削られたリードの先を振動させることで音を出す仕組みなのですが、
人の吐く息の力で振動させられるぐらいの薄さで、かつ湿らせて使うために傷んだり割れたりしやすい、
れっきとした消耗品です。
クラリネットって意外に金のかかる楽器だなって、思ってました。。。
かなり脱線してしまいましたが、なんだか音楽と縁のある植物のようで、おもしろい!

薬としても使われるトクサ


干した茎は木賊(もくぞく)と呼ばれる生薬で、その煎液を飲用すると目の充血や涙目に効果があるといわれている。


引用元:トクサ - Wikipedia

木賊と書いてモクゾクとも、トクサとも読むらしいです。
研磨材として使われる場合には砥草、生薬として用いられる場合は木賊、というように
呼び分けられているみたいですね。

トクサは、春の4月ごろか、8~9月ごろ地上部を刈りとり、よく水洗いしてさっと熱湯に浸してから、日干しにして乾燥させます。


引用元:11月の薬草(No1-20)

これを煎じて飲むと、解熱や下痢止めとしての薬効が得られるらしい。
ちょうど採取に適した時期のようなので、自家製漢方薬として作ってみても良いかも。。。
形状が虫っぽくてなんとなく好きになれんと思ってましたが、
観賞用としてだけでなく、研磨に使われたり、生薬として用いられたり、
実用性も高い植物で、見る目が少し、変わりました。

トクサの仲間と特徴


トクサはスギナの仲間だそうで、言われてみれば節のある真っすぐな茎の形が似ています。
夏にはツクシのように穂(?)が出るらしいのですが、出ていたのやらいないのやら、まったく気づかず。
来年はちょっと注意深く見てみようと思います。
暑さや寒さにも強く、非常に丈夫な植物ということで、さすがはスギナの仲間です。
強烈な日射しだけは苦手のようで、ちょうど大きな木の陰になるように植わっています。
湿地性があるそうで、乾燥した場所よりもややジメッとした所の方が適しているというのも
いかにも和風な感じですね。