コニシキソウという雑草も生えてきていることが判明。
漢字なら小錦草と書くそうです。
どうも葉っぱの感じがコミカンソウと似ていたので同じかと思っていたのですが、
生え方の特徴がどうも違うため、改めて調べてみてコニシキソウと分かりました。
アルゼンチンアリと同じく外来種ということで、
雑草としても、外来種としても、防除対象植物みたいです。。。
コニシキソウとコミカンソウの違い
雑草と向き合うにあたって、名前ぐらい知っておこうかと以前調べてわかったのが、
エノコログサとコミカンソウの2種類。
葉っぱの大きさといい形といいよく似ているので、コミカンソウだとばかり思っていたのですが、
どうも何か違う雑草が混じっているような。。。
そこで改めて調べて判明したのが、コニシキソウでした。
なんかだか名前までよく似ていますね。
「いとこ」みたいな感じです。
コニシキソウの一番の特徴は、地面にべったりと這うように伸びる、除草のしにくい生え方。
コミカンソウは地面から上へ向かって伸びるので、手でつかんで抜きやすいのですが、
コニシキソウの方はもう、見るだけでイラッとしてしまうような形で伸びていくのです。
つい先日発見した、移植ゴテで根っこを切ってから葉っぱを拾う手法で除草するのが最適。
あとは、葉の色でしょうか。
コミカンソウよりも緑色が濃いです。
コニシキソウは外来種
「コ」ニシキソウというからには、「オオ」ニシキソウもあり、ただのニシキソウというのもあります。
こころなしか安直なネーミングにも思えますがそれはさておき、
ニシキソウと、コニシキソウ、オオニシキソウには1点、大きな違いがありました。
海外からやってきた外来種か、もともと日本にいた在来種かの違い。
ニシキソウだけが、古来より日本に生息していた草なのだそうで、
まるで兄弟のような名前でありながら、コニシキソウ、オオニシキソウとは出身が違うということ。
あまり関係ないですが、名前の響きといい、海外からやってきた点といい、元関取の小錦がチラチラします。。。
コニシキソウは侵入生物としてデータベースにも登録されているようです。
(参照)コニシキソウ/国立環境研究所 侵入生物 DB
アルゼンチンアリの例に違わず、在来種がどんどん侵略されて、
ニシキソウの数は減少して来ているそう。
雑草として扱われる以外に、在来種の絶滅に繋がるという意味でも
コニシキソウは防除されるべき植物のようです。
さて、ニシキソウとコニシキソウは、名前だけでなく見た目も良く似ています。
その一番簡単な見分け方は、葉っぱに赤紫の斑点があるかどうか。
斑点があればコニシキソウです。
普通葉の中央に暗紫褐色の斑があるが,時にない群落にも出会う。
引用元:コニシキソウの仲間
ということですが、うちの庭にいるコニシキソウには、斑点があるので間違いありません。

このページが見分け方に詳しく、写真も付いててわかりやすいですね。
(参照)コニシキソウの仲間
コニシキソウの毒性と薬効
茎をちぎると白い乳液を出すのもコニシキソウの大きな特徴です。
この汁には毒性があるそうで、皮膚炎やただれを引き起こすとか。
コニシキソウをむしった手でそのまま顔を触ったりすると危険そうです。
けれども毒と薬は表裏一体で、薬用に使われることもあるらしく、
中国では全草を止血・血便・血尿に、また催乳薬としても用います。
引用元:コニシキソウとは - 薬用植物一覧 Weblio辞書
ハンジキンという生薬になるそうです。
コニシキソウは、酸性土壌を好むということで、コニシキソウの生え具合で、
土壌が酸性なのかアルカリ性なのかを判別するバロメーターにもなりそうです。
雑草として駆除する対象ではありますが、いろいろ知っていくと面白いですね。